上京物語

上京物語 〜決断編〜

私の上京テーマソングは、ゆずの「栄光の架け橋」でした。

 

昨日、音楽番組で、「栄光の架け橋」を久々に聴いて、

上京した時のことを思い出していました。

 

当時26歳。

 

実家の近くで一人暮らし。

 

9時〜17時まで一般事務の仕事をしながら、絵の学校に通っていて、

それでもあり余るエネルギーで、しょっちゅう友達とごはんを食べに行ったり、

遊びに行ったり、有給を取って旅をしたり、していました。

 

金曜日の夜に、仕事を終えてバスに乗り、

土日にスノボを堪能して、月曜日出勤、

なんてことも、ありました。

 

いま楽しく生きていける最低限のお金だけ稼いで、

あとは時間もパワーも楽しいことに使っていた感じですね。

(アリとキリギリスでいう、キリギリス)

 

まさしく、独身時代を謳歌していました。

 

でも、どこかでそんな日々に飽きていた

と思います。

 

そんな時に、職場で仲良くしていた先輩が、

会社を退職し、

 

「あやちゃん、私、沖縄行ってくるわ!」

 

と言って、ぴゅーんと、身軽に、

いともあっさり沖縄へ移住してしまいました。

 

その話を親友にした時のことを、

私ははっきり覚えています。

 

私「〇〇ちゃん、沖縄に行ったわー」

 

親友「そうなんやぁ!」

 

私「・・・うちらも、別に沖縄に行ってもいいんやんなぁ。

沖縄に住んでもいいし、東京に住んでもいいんやんなぁ。」

 

そう。

 

現在、一生やっていきたいような

やりがいのある仕事をしているわけでもない。

 

10代の頃から長く付き合っていた彼と

2年前に別れてから、好きな人もいない。

 

今の自分は全くの自由で、

何もかも自分で選択できるのだ!

と気づいた瞬間でした。

 

気づいてしまったら、

もうなかったことにはできなくて、

自分はどうしたいのか?

選ばなくてはなりません。

 

そして、

 

「長い人生、一度くらい東京で暮らしてみるのもいいかも♡」

 

ほんとにこれだけの理由で、

私は親友と共に上京することを決めたのでした。

 

とはいえ、元々関西を離れて生きていくつもりがなかったので、

揺り戻しは何度もありました。

 

知り合いもいないのに、大丈夫だろうか?

 

仕事見つかるのかな?

 

家見つかるかな?

 

食いっぱぐれないだろうか?

 

そんなリスクを冒してまで、行く必要ある?

 

そんな時に、私の背中を押してくれたのが、「栄光の架け橋」だったのです。

 

 

 

さあ行こう

振り返らず 走り出せばいい
希望に満ちた空へ

 

 

この歌詞にどれだけ励まされたことでしょう。

 

東京へ行くことを決めた私たち。

 

これから、職探しと家探しが始まります。

 

つづく